2013年4月11日木曜日

ベートーヴェン ピアノソナタ No.30 No.31 ギレリス Beethoven Piano sonata No.30 No.31 Gilels



作曲家     ベートーヴェン

曲名    ピアノソナタ 第30番 ホ長調 Op.109
      ピアノソナタ 第31番 変イ長調 Op.110

ピアニスト エミール・ギレリス

録音年代    1985年

レーベル  ドイツ・グラモフォン DG

規格番号    F35G 50348 西独盤 West Germany盤


Composer    Ludwig van Beethoven

Music           Piano sonata No.30 in E major Op.109
                     Piano sonata No.31 in A-flat major Op.110

Artist            Emil Gilels (Pf)

Recording    1982

Label            Deutsche Grammophon

Edition          F35G 50348 made in West Germany


ギレリス最後の録音で、ベートーヴェンのピアノソナタ後期の2曲を収めたCD。

両作品の演奏ともにギレリスの晩年の境地といえるもので、とくに作品109の第3楽章は、
決して枯れることのない美しく格調高い歌が聴かれ、聴く者の心に優しく訴えかけてきます。

ギレリスは自身によるベートーヴェンのピアノソナタ全集録音の完成まであと少しのところ、
本CDの録音の年に世を去ってしまいます。

そういったことを考えながら聴いていますと、ピアノソナタ第32番の録音が残されていれば、
どんなに素晴らしいものになったであろうか、といつも思ってしまいます。

ベートーヴェン ピアノソナタ「ハンマークラヴィーア」ギレリス Beethoven Piano sonata "Hammerklavier" Gilels



作曲家   ベートーヴェン

曲名    ピアノソナタ 第29番 変ロ長調「ハンマークラヴィーア」Op.106

ピアニスト エミール・ギレリス

録音年代      1982年

レーベル  ドイツ・グラモフォン DG

規格番号       F35G 50052 西独盤 West Germany盤


Composer    Ludwig van Beethoven

Music      Piano sonata No.29 in B-flat major Op.106 "Hammerklavier"

Artist           Emil Gilels (Pf)

Recording   1982

Label     Deutsche Grammophon

Edition         F35G 50052 made in West Germany


ギレリスによるハンマークラヴィーアソナタ1曲のみ収録されたCD。

ベートーヴェン作曲、ピアノソナタ第29番 変ロ長調 Op.106 通称"ハンマークラヴィーア"。

これはまことにもって規模の大きな作品ですが、ギレリスは作品の巨大さに押しつぶされることなく、
実に雄大で輝かしい音色をもって音楽を構築していきます。

ギレリスのピアノの音はとにかくよく響きますが、とくにこの作品においては、
その打鍵の深さを感じることができます。

ギレリスのレパートリーとして、しっかりと手の内に収められた演奏といえるでしょう。

ベートーヴェン ピアノソナタ「ワルトシュタイン」「熱情」「告別」ギレリス Beethoven Piano sonata "Waldstein" "Appassionata" "Les adieux" Gilels



作曲家   L・V・ベートーヴェン

曲名    ピアノソナタ 第21番 ハ長調「ワルトシュタイン」Op.53
      ピアノソナタ 第23番 ヘ短調「熱情」 Op.57
      ピアノソナタ 第26番 変ホ長調「告別」Op.81a

演奏者       エミール・ギレリス (ピアノ)

録音年代  1972年 他

レーベル    ドイツ・グラモフォン DG

規格番号     F35G 50348 西独盤 West Germany盤


Composer   Ludwig van Beethoven

Music     Piano sonata No.21 in C major Op.53 "Waldstein"
                   Piano sonata No.23 in F minor Op.57 "Appassionata"
                   Piano sonata No.26 in E-flat major Op.81a "Les adieux"

Artist          Emil Gilels (Pf)

Recording   1972 etc.

Label    Deutsche Grammophon

Edition        F35G 50348 made in West Germany


ギレリスによるベートーヴェンのピアノソナタのCDで、
「ワルトシュタイン」「告別」そして「熱情」という組み合わせのもの。

ワルトシュタインはスケールの大きな演奏で、ギレリスの持ち味がよくあらわれています。

告別ソナタもじっくりと歌い上げ、丁寧に仕上げています。

熱情ソナタはギレリスに打って付けの曲という感じで、力強く堂々とした響きは曲想とマッチし、王者の風格十分です。

とくに第三楽章は、よく響くフォルテを活かしてグイグイと突き進み、これぞ熱情という雰囲気で素晴らしいです ♫

ベートーヴェン ピアノソナタ「悲愴」「月光」ギレリス Beethoven Piano sonata "Pathétique" "Moonlight" Gilels



作曲家    ベートーヴェン

曲名     ピアノソナタ 第8番 ハ短調「悲愴」Op.13
       ピアノソナタ 第13番 変ホ長調 Op.27-1
       ピアノソナタ 第14番 嬰ハ短調「月光」Op.27-2

演奏者        エミール・ギレリス

録音年代   1980年

レーベル   ドイツ・グラモフォン DG

規格番号      F35G 50103 西独盤 West Germany盤


Composer   Ludwig van Beethoven

Music          Piano sonata No.8 in C minor Op.13 "Pathétique"
                   Piano sonata No.13 in E-flat major Op.27-1
                   Piano sonata No.14 in C-sharp minor Op.27-2 "Moonlight"

Artist          Emil Gilels (Pf)

Recording  1980

Label    Deutsche Grammophon

Edition        F35G 50103 made in West Germany


ギレリスの弾く悲愴ソナタと月光ソナタが1枚で聴けるCD。

悲愴ソナタ第1楽章冒頭の和音は力強い打鍵で奏でられ、
硬質の響きをキープしながら男性的な音楽を描きだしていきます。

第2楽章もあくまで男性的に優しく歌います。

第3楽章も奇抜なところなど微塵もなく真摯なアプローチ。

作品27の2つのソナタは幻想風ソナタと名づけられ、
とくに2曲目は月光ソナタの愛称で親しまれています。

その月光ソナタの有名な第1楽章ですが、
ギレリスはけっして情緒におぼれることなく
一音一音しっかりとした足取りで弾いていて硬派なイメージが持たれます。

可憐な第2楽章から激情ほとばしる第3楽章へ。
ここでもギレリスの打鍵はやはり強靭で聴くものを圧倒してしまうパワーを感じさせます。

2013年4月10日水曜日

ベートーヴェン ピアノソナタ No.2 No.4 ギレリス Beethoven Piano sonata No.2 No.4 Gilels



作曲家       L・V・ベートーヴェン

曲名    ピアノソナタ 第2番 イ長調 Op.2-2
      ピアノソナタ 第4番 変ホ長調 Op.7

演奏者     エミール・ギレリス

録音年代  1984年

レーベル  ドイツ・グラモフォン DG

規格番号   F35G 50251 西独盤 西ドイツ盤 West Germany盤


Composer Ludwig van Beethoven

Music    Piano sonata No.2 in A major Op.2-2
                    Piano sonata No.4 in E-flat major "Grand Sonata" Op.7

Artist    Emil Gilels (Pf)

Recording 1984

Label     Deutsche Grammophon

Edition     F35G 50251 made in West Germany


ギレリスがベートーヴェンの初期のピアノソナタ作品の中から第2番 第4番 の2曲を録音したCD。

本CDに収録された2曲は、ピアノ学習者やベートーヴェンの大ファンの方でないかぎりは、
一般的にあまり耳にすることは少ないかもしれない作品だと思われますが、
じっくりと耳を傾けてみますと、第2番の第1楽章は明快でとても可愛らしい感じがしますし、
第4番は以前のピアノソナタに比べ、内容的にも作曲家の成長のあとが感じられ、
聴いていて飽きさせません。

ベートーヴェンの音楽を得意とするギレリスが演奏すると、
これから傑作を次々と生み出す前の段階のベートーヴェンの作品であっても、
それら傑作を聴くときと同様に、一流の音楽として気持ちよく鑑賞することができます ♫

ベートーヴェン ピアノソナタ「月光」「悲愴」「熱情」R・ゼルキン Beethoven Piano sonata "Moonlight" "Pathétique" "Appassionata" Rudolf Serkin



作曲家   L・V・ベートーヴェン

曲名    ピアノソナタ 第14番 嬰ハ短調「月光」作品27-2
      ピアノソナタ 第8番 ハ短調「悲愴」作品13
      ピアノソナタ 第23番 ヘ短調「熱情」作品57

演奏者   ルドルフ・ゼルキン

録音年代  1962年

レーベル  CBS ソニー

規格番号  SRCR 8825 国内盤


Composer Ludwig van Beethoven

Music   Piano sonata No.14 in C-sharp minor "Moonlight" Op.27-2
                   Piano sonata No.8 in C minor "Pathétique" Op.13
               Piano sonata No.23 in F minor "Appassionata" Op.57

Artist    Rudolf Serkin (Pf)

Recording 1962

Label     CBS SONY

Edition    SRCR 8825 made in Japan


巨匠ルドルフ・ゼルキンによるベートーヴェンの三大ソナタ集。

月光ソナタの第三楽章は、高度な技巧を活かして速めのテンポで弾ききっているところはさすがです。

悲愴ソナタは全体的にシンプルなアプローチに徹することで、
この作品本来の魅力を表現することに成功しています。

熱情ソナタの終楽章は旋律を浮かび上がらせる手腕が見事で、
あたかも2人の奏者によって演奏されているかのよう。

三曲ともに、一直線な演奏で好印象です。
バックハウスとはひと味もふた味もちがう演奏は必聴です !!

ベートーヴェン ピアノソナタ「悲愴」「月光」「田園」ケンプ Beethoven Piano sonata "Pathétique" "Moonlight" "Pastoral" Kempff



作曲家   L・V・ベートーヴェン

曲名    ピアノソナタ 第8番 ハ短調「悲愴」Op.13
      ピアノソナタ 第14番 嬰ハ短調「月光」Op.27-2
      ピアノソナタ 第15番 ニ長調「田園」Op.28

演奏者     ヴィルヘルム・ケンプ (ピアノ)

録音年代   1965年

レーベル  ドイツ・グラモフォン DG

規格番号   415 834-2 西独盤 West Germany盤


Composer Ludwig van Beethoven

Music   Piano sonata No.8 in C minor "Pathétique" Op.13
             Piano sonata No.14 in C-sharp minor "Moonlight" Op.27-2
             Piano sonata No.15 in D major "Pastoral" Op.28

Artist    Wilhelm Kempff (Pf)

Recording 1965

Label    Deutsche Grammophon

Edition   415 834-2 made in West Germany


悲愴 月光 田園 のカップリングされたCDです。

悲愴ソナタは、これまでにたくさんのピアニストによって演奏 録音されてきていますが、
このケンプによるものはその中でも とくべつロマンチックなアプローチの演奏となっていて
古典的な解釈に聞き飽きてしまっている方にもオススメです ♪

月光ソナタも同様のアプローチのもとに弾かれ
第一楽章は詩人レルシュタープの有名な喩え話を思い起こさせ
ケンプの持ち味がよく出ていると思います。

第三楽章においてはテクニック的に少しもたつくようなところが聴かれますが、そのようなところを差し引いても全体として魅力あふれる演奏となっていて素敵です ♫

2013年4月9日火曜日

バッハ 平均率クラヴィーア曲集 ヴァルヒャ Bach The Well-Tempered Clavier Walcha


作曲家  バッハ

曲名   平均率クラヴィーア曲集

演奏家  ヘルムート・ヴァルヒャ

録音年代 1961年

レーベル EMI エンジェル

規格番号 CC30-3450~53 国内盤


Composer Johann Sebastian Bach

Music   The Well-Tempered Clavier

Artist      Helmut Walcha

Recording   1961

Label    EMI Angel

Edition    CC30-3450〜53 made in Japan



バッハ弾きヴァルヒャによるチェンバロを使用した演奏。

バッハの鍵盤音楽を研究しつくし、自家薬籠中のものとしたヴァルヒャならではの端整な素晴らしい演奏です。

ヴァルヒャは幼いころに目を患いましたが、そういうハンディを一切感じさせない演奏にはいつも驚かされます。

ハンディを克服し これだけの演奏をするところにヴァルヒャの真の芸術家たる所以があると思います。

リヒテルの録音とともに、まさにピアノの旧約聖書たる名演奏のCDです。

バッハの鍵盤音楽といえばヴァルヒャと言われているのも納得できます ♫

バッハの平均率を聴くならまずはこの演奏からどうぞ。

バッハ 平均率クラヴィーア曲集 リヒテル Bach The Well-Tempered Clavier Richter



作曲家     バッハ

曲名    平均率クラヴィーア曲集

ピアニスト スヴャストラフ・リヒテル

録音年代  1973年

レーベル  ビクター メロディア

規格番号  VDC-5001~4 国内盤


Composer Johann Sebastian Bach

Music   The Well-Tempered Clavier

Artist      Sviatoslav Richter

Recording 1973

Label    Victor Melodiya(Μелодия)

Edition    VDC-5001~4 made in Japan


巨匠リヒテルのピアノ演奏によるバッハ。

これはピアノ演奏によるバッハ平均率のスタンダートとも呼べる録音で、
その表現は深く生々しく、叙情的に、壮大な音世界を創り上げていきます。

ヴァルヒャの録音とともに、まさにピアノの旧約聖書というたとえにピッタリの名演奏です。

バッハ ゴルトベルク変奏曲 グールド Bach Goldberg Variations Gould



作曲家   バッハ

曲名    ゴルトベルク変奏曲

ピアニスト グレン・グールド

録音年代      1981年

レーベル  CBS ソニー

規格番号      38DC 35 国内盤


Composer Johann Sebastian Bach

Music   Goldberg Variations

Artist      Glenn Gould

Recording   1981

Label           CBS SONY

Edition    38DC 35 made in Japan


奇才グールドによる晩年の録音です。

ゆったりとしたテンポのアリアから始まり、
最後までたっぷりとグールド節を聴くことができます。
ハミングも聴こえてくるのはご愛嬌 ♫

「コンサートは死んだ」と言って、コンサート活動から遠ざかったグールド。

彼の録音活動の集大成、総決算ともいううべき、
この録音にはグールドのすべてが詰まっています。

ぜひ最後まで聴いてみてください。
聴きおわったあとには、ただただ深い感動がのこります。

ベートーヴェン ピアノソナタ全集 バックハウス Beethoven Piano sonatas Backhaus



作曲家   ベートーヴェン

曲名    ピアノソナタ全集

ピアニスト ヴィルヘルム・バックハウス

録音年代    1958年 他

レーベル  Decca デッカ

規格番号    F00L-29001/9 国内盤


Composer  Ludwig van Beethoven

Music    Piano sonatas (complete)

Artist       Wilhelm Backhaus

Recording 1958 etc.

Label     Decca (London)

Edition     F00L-29001/9 made in Japan


バックハウスのステレオ録音による2度目の全集です。

さすがベートーヴェンを弾き熟してきた大家だけに、
何度も聴き返したくなる貫禄たっぷりの演奏です。

「ベートーヴェンのピアノソナタといえばまずはこれ」
と言われているくらい、これこそ定番中の定番です。